公開日:2023年9月21日
こんにちは、防犯カメラのまもるくん!編集部です。
家庭用防犯カメラを設置する際は、画素数は重要なポイントです。画素数が低すぎると、撮影した動画から情報を得ることが難しくなり、画素数が高すぎると導入費用が高くなってしまうなどのデメリットがあります。
そこで今回は、家庭用防犯カメラに必要な画素数について解説してみたいと思います!
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画素数とは、映像素子に並んだ光をデジタル信号に変える画素(ピクセル)の総数です。例えば、画素が横に1,920個、縦に1,080個敷き詰められているカメラの画素数は1,920×1,080=約200万画素となります。
一枚の写真や一秒の動画は画素の集合で色や物体を表現しています。画素が多いほど、色や形を細かく表現できるので、写真や動画の描画が高精細な物になります。反対に、画素数が低いほど全体的にぼやけた写真や動画になってしまいます。
家庭用防犯カメラに必要な画素数は200万画素~400万画素で、可能であれば500万画素の商品を購入しましょう。
家庭用防犯カメラの画素数はメーカーや機種によって異なりますが、41万画素~500万画素の商品が販売されています。
2015年頃に販売された古い家庭用防犯カメラのなかには41万画素以下の商品がありますが、画質はかなり低く、細かい文字や顔が潰れて判別できません。
また、2016年~2017年ごろまでは100万画素~200万画素の防犯カメラが販売されていましたが、距離によっては人の顔の判別がつかない、拡大してもわからない程度の画質なので、万が一の事態が起きても役立ちません。
2017年~2021年にかけて200万画素~400万画素の防犯カメラが販売されており、主流となっております。200万画素はフルハイビジョン映像と同程度で、400万画素は4Kの半分の画質なので、人の顔を判別したり、拡大して文字を読み取ったりできます。
2022年以降になると、500万画素の防犯カメラも販売されるようになり、200万画素~400万画素の防犯カメラに比べて拡大したときの鮮明さがはっきりとしています。
家庭用防犯カメラを設置するなら、200万画素~400万画素が必須で、より鮮明な動画を記録したいなら500万画素の防犯カメラも検討してみましょう。
防犯カメラの性能は年々進化しており、最近では4K(800万画素)や8K(1,600万画素)の撮影を可能とするカメラが販売されています。
確かに、4Kや8Kの防犯カメラで撮影した映像は、400万画素や500万画素の防犯カメラで撮影した映像よりも高画質で、鮮明となっています。しかし、4Kや8Kの防犯カメラで撮影した映像をモニターに表示する場合、対応したモニターが必要です。
モニターにも画素数はあり、フルハイビジョン(約200万画素)のモニターでは4K(800万画素)の動画は大きすぎて、縮小しないと全体像が見えません。しかし、縮小してしまえば、鮮明な動画でも人物や文字の判別は難しいです。
また、4Kや8Kの防犯カメラは400万画素や500万画素の防犯カメラに比べると本体価格が高い傾向があります。
つまり、4Kや8Kの防犯カメラは導入費用が高額になり、専用の機材を揃える手間が発生するので、家庭用防犯カメラとしてはおすすめできません。
画素数は防犯カメラを選ぶ際の重要なスペックですが、ほかにも次のようなポイントはあります。
上記のポイントを順番に解説します。
画角とはカメラで一度に撮影できる範囲です。一般的に画角が大きいほど広い範囲を映せますが、対象物が小さくなる可能性があります。
メーカーや機種によって異なりますが、防犯カメラの性能では水平画角が使われることが多く、「水平23~90度」「90°~23°」と表記されている場合は最大90度の範囲を撮影できます。
画角が60度以上のレンズを広角レンズ、30度以下のレンズを望遠レンズと呼び、次のような違いがあります。
概要 | |
---|---|
広角レンズ | 画角が広く、広範囲を撮影するのに向いている 手前の物が大きくなり、遠くの物は小さく写る |
望遠レンズ | 画角が狭く、映る範囲が限定される 鮮明な映像で、詳細な情報を記録しやすい |
また、商品によっては画角と焦点距離を変えられるバリフォーカルレンズを採用している場合もあります。画角やレンズによって撮影できる範囲と情報量などに違いがあるので、家庭用防犯カメラを設置する際は注意しましょう。
F値とは、カメラに入り込む光の量を指します。F値が小さいほど多くの光を取り込むことができるので、日光の影響を受けやすい屋外や、照明が暗い場所でも鮮明に撮影できます。
反対に、F値が大きいほど取り込む光の量が少なくなるので、明るい室内の撮影に向いています。
防犯カメラのF値は1.0~1.5が主流で、数値に大きな違いはありません。しかし、同じ場所をF値が1.0の防犯カメラで撮影した場合と、1.5の防犯カメラで撮影した場合では、画面の明るさに違いがあるので、撮影したい場所に合った防犯カメラを選びましょう。
防犯カメラを玄関や駐車場などの外に設置する場合、土埃や雨水などに晒される可能性があります。そのため、防犯カメラには防塵性能と防水性能を表すJIS規格として、「IP〇〇」が記載されています。
〇〇の部分には数字が入り、左側の数字が防塵性能を0~6までの等級で、右側の数字が防水性能を0~8までの等級で示します。なお、防水性能の等級7、8は水中での機能性を示すので、防犯カメラの最高等級はIP66です。
屋外に家庭用防犯カメラを設置する際は、IP66となっている家庭用防犯カメラを選びましょう。
PTZとは、Panoramac(パン)、Tilt(チルト)、Zoom(ズーム)の略称で、首振り機能や拡大、縮小機能の有無を指します。
概要 | |
---|---|
Panoramac(パン) | 水平方向への首振り |
Tilt(チルト) | 垂直方向への首振り |
Zoom(ズーム) | ズームアップ(望遠)とズームアウト(広角) |
家庭用防犯カメラでPTZ対応となっていれば、上記の機能を遠隔で操作できます。1台のカメラで広範囲を撮影したい場合は、PTZ対応の家庭用防犯カメラを探してみましょう。
PTZで紹介したズーム機能ですが、家庭用防犯カメラではデジタルズームと光学ズームの2種類があります。
デジタルズームは撮影した動画の一部を切り取って拡大するので、画質が荒いです。一方、光学ズームはレンズを動かすことで動画を拡大するので、画質は変わりません。
ズームした時の画質を落としたくない方は、光学ズームを搭載している防犯カメラを選ぶと良いです。
メーカーや機種によって異なりますが、防犯カメラの形状は大きく分けて次の4種類です。
概要 | |
---|---|
ドーム型 | 丸い半円形のドームカバーにカメラが収まっている 塵や汚れからカメラを守り、ほかの防犯カメラに比べると威圧感が薄い 室内、あるいは駐車場や軒下などに設置しやすい |
バレット型 | 筒形の形状をした防犯カメラ 防犯カメラとしてはスタンダードな形状で、監視していると威圧感を放つ 撮影範囲が分かりやすいので、複数設置して死角を作らないようにする |
PTZ型 | 遠隔操作機能を持つ防犯カメラ カメラレンズを左右上下に動かすことができ、ズームインやズームアウトをリアルタイムに行える |
ボックス型 | ハンディカメラのような形状をしている防犯カメラ 箱からレンズが飛び出ているため、監視していると威圧感を放つ バレット型よりコンパクトで、屋内対応の機種が多い |
家庭用防犯カメラは主にドーム型とバレット型、PTZ型が主流で、それぞれメリットやデメリットが異なります。防犯カメラを設置したい方は、形状による違いを理解して、適切な機種を選びましょう。
防犯カメラによって画素数や画角、機能、形状などが異なるため、「どこに」「どのような目的」で設置するか決めておくことが重要です。
例えば、自宅の駐車場を防犯カメラで監視したい場合、夜でもはっきりと映ることができ、駐車場全体を映せる画角の広い防犯カメラがおすすめです。
あるいは、自宅への侵入者や不審者の証拠映像を記録したい場合は、鮮明な映像を記録できる望遠レンズの防犯カメラを複数台設置して、死角を生まないようにしましょう。
防犯カメラを設置する場所と目的によって、おすすめの防犯カメラが異なるので、設置したい方は事前に考えておくと良いです。
以上が、家庭用防犯カメラの画素数についての解説です。画素数は撮影した動画の鮮明さに影響を及ぼし、画素数が低いと撮影した動画から情報を得ることが難しくなります。
そのため、家庭用防犯カメラを設置するなら、画素数は最低でも200万画素以上で、400万画素、あるいは500万画素の商品を選ぶと良いです。
また、家庭用防犯カメラを選ぶ際は画素数以外にも、画角やF値、形状、場所と目的などのポイントが幾つもあり、専門的な知識がないと適切な機種を選ぶことは難しいです。
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