公開日:2024年7月27日
犯罪の増加や多様化に伴い、被害に遭う前に犯罪そのものを抑止する「防犯」への取り組みも活発化しています。
犯罪を起こさせないためには行動を思いとどまらせるための「監視の目」が非常に効果的で、「防犯カメラ」はその代表格の一つです。
今や店舗や施設内、公共機関や屋外などあらゆる場所に設置され、犯罪抑止に活用されている防犯カメラ。
そんな設備には風雨に耐えて稼働し続けるタフさが求められ、そうした強靭性を示す専用の指標である「IP規格」が定められています。
本記事では防犯カメラのタイプを概観し、上記のIP規格とはどのようなものであるのかについて解説します。
まずは当サイト「防犯カメラのまもるくん!」についてご説明致します。
当サイトは防犯カメラ開発メーカーである株式会社トライアークが運営しております。
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まず、防犯カメラとはどのような機器であるのか軽くおさらいしておきましょう。
文字通り犯罪抑止を目的とした監視カメラの一種で、例えば店舗内で万引き防止や、屋外での不審行動抑止などに効果を発揮します。
実際に状況を録画することで万が一犯罪が発生した際に証拠映像とするばかりではなく、カメラを向けられていること、監視の目があることで犯行を思いとどまらせるといったメリットもあります。
一口に防犯カメラといっても、さまざまなタイプがラインナップされています。
細分化すると膨大な数になるため、以下に代表的な5つのタイプを挙げました。
ボックス型の防犯カメラは、文字通り箱状の筐体に収められたタイプです。
外見からすぐにカメラであることが理解でき、レンズが映像を捉えている方向が一目瞭然であるため、犯罪抑止の効果も高いといわれています。
バレット型(銃型)の防犯カメラは筒状の筐体を持つタイプです。
ボックス型の派生タイプで、形状の違いはあれども、特徴としてはボックス型と同様高い犯罪防止効果が期待できる点です。
ドーム型の防犯カメラは文字通りドーム状の構造をしており、天井部分などに設置されるパターンが多いものです。
カメラ本体が目立ちにくく威圧感が控えめであることから、情景に馴染んで自然に感じられることが特徴です。
また、カメラレンズの向きが分かりにくく、全体を俯瞰するようなアングルで撮影できることもメリットです。
PTZ型はリモートで操作することが可能な防犯カメラです。
Pは「パン(水平回転)」、Tは「チルト(垂直回転)」、Zは「ズーム(拡大・縮小)」のことをそれぞれ表しています。
人間が直接任意の場所を監視することができる、柔軟な運用が可能なタイプです。
上記以外にも、防犯カメラ状の外見をしていながら実際には撮影や録画の機能を持っていないダミータイプのものも存在します。
そこに防犯カメラがあると思わせることで抑止力とする、防犯グッズの一種です。
防犯カメラにさまざまな種類があることを見てきましたが、中には屋外に設置されて暑熱や風雨にさらされる過酷な環境で稼働するものもあります。
そんな屋外型防犯カメラのタフネスさを示すものとして、「IP規格」という指標が設けられています。
IPとはIngress Protectionの略で、直訳すると「侵入に対する保護」という意味になります。
つまり防犯カメラにおいては「防塵性」と「防水性」の高さを表すもので、例えば「IP65」といったようにIP+2ケタの数字で表現されます。
一つめの数字は防塵に関わること、二つめは防水に関わることを表し前者は0~6、後者は0~8に分けられ数字が大きいほど耐性が高くなります。
以下、それぞれの指標についてもう少し詳しく見ていきましょう。
IP規格における防塵性の高さは以下のように定義されています。
0は全く処置がされていない状態で、数字が上がるほどに防犯カメラ内部に侵入可能な粉塵の径が小さくなっていくことが理解されます。
そして最高値の6では完全な防塵機能を有し、一切の粉塵が侵入できないことを意味しています。
また、この防塵性とは防犯カメラ内部に人の体や物体が入り込む可能性の有無も同時に表しています。
1では人の手、2は人の指先、3は工具やワイヤー―、4はワイヤーや鋼帯の先端といった具合に、粉塵以外にも規定された直径と同程度のサイズのものが内部機構に侵入しないことを意味するものです。
一方、防水性に関する等級は以下の通りです。
このことから、IP規格における防水性とは防犯カメラに水が当たる角度と方向、強さと水圧にまでおよぶ広範な定義であることが分かります。
0では特別な処置が施されていないものを指すのは防塵等級と同じですが、数字が上がるにつれて水の当たる角度や方向、強さが高まっていきます。
7については一定時間であれば水中での稼働も可能なものを指し、8に至っては完全に水中での動作を実現するものです。
このことから、屋外で雨や波浪に耐えるばかりでなく水の中でも動作できるタイプまでを等級分けした指標であることが理解できます。
IP規格によって防犯カメラの防塵・防水性能が一目で分かることを概観してきました。
では、それぞれの用途では具体的にどの程度の性能を持つ防犯カメラを選べばよいのでしょうか。
もちろんIP以下の数字が大きいほど耐久性は高くなりますが、設置するシチュエーションによって最適な等級があります。その目安の一例を見てみましょう。
例えば同じく屋外に設置するといっても、吹きさらしの完全な露天と軒下とでは大きく状況が異なります。そのため軒下に設置する防犯カメラの場合は、「IP54」が一般的な等級であるといわれています。
軒である程度風雨から守られているため、必ずしもハイスペックな耐久性を要しないことが理由です。
また、台風などの激しい風雨には耐えられないものの一般的な雨であれば問題なく稼働できるのが「IP65」、逆に暴風雨の中でも動作できる防水タイプは「IP66」が目安となります。
そして「IP67」ともなると一定時間水中に浸けても稼働できる高い防水性を持つ、最高クラスのタフネスを誇る防犯カメラとなります。
ただし注意しなくてはならないのは、例えば耐水等級が最高の8であったとしても、特定方向から強い水圧を受けた場合にはカメラ内部に浸水する可能性もゼロではないという点です。
たとえ等級が高くても、負荷の性質によっては防犯カメラ内部にダメージのおよぶ場合もあることを理解しておきましょう。
IP規格が防塵・防水性能を示す指標であり、これが高いほどに屋外の過酷な環境における防犯カメラの稼働性を示すものであることを見てきました。
ですがこれには注意すべき重要なポイントがあります。
それは、防犯カメラ本体がいかに高い耐久性を持っていたとしても、付随するケーブル類やオプションパーツが必ずしも同等の防塵・防水機能を有しているとは限らないことです。
そのため防犯カメラ本体の稼働環境に合わせて、ケーブル類やオプションパーツにも別途十分な防護措置を施す必要が生じます。
カメラ本体が無事でもそれ以外の部分から故障につながることは想定できるため、防水テープで保護したり、防塵用のカバーをかけたりして機構全体を捉えて耐久性を向上させることが肝要です。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事では防犯カメラを取り上げ、防塵・防水性といった耐久性を示すIP規格について解説しました。
防犯カメラはすでに屋内外を問わず全国のあらゆる場所に設置されています。
高い犯罪抑止力に加え、万が一の事態での証拠映像を記録できる防犯カメラは治安維持のためにも不可欠な設備であり、屋外の環境下でも適切に稼働することが求められます。
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